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2008/02/02

清水直子リサイタル

 先日の深夜、判断力が一番弱くなる時間帯にビオラファンクラブの掲示板を見たら清水直子リサイタルに空き席があることに気付いてしまい、ついフラフラとチケット購入してしまった。

ということで、ベルリンフィル首席の清水直子嬢のリサイタルに行ってくる。

彩の国は遠かった…
果たしてその苦労は報われるのか?

 なまじ前の席だと弾いてる姿を凝視しすぎて目も精神的にも疲れちゃうのだが、今日はほとんど最後列だったので、集中しすぎることなくリラックスして聴けた。本来はこうして聴くべきだとは思うんですけどね。

曲目は
シューマンの「おとぎの絵本」
ヒンデミットの「ビオラソナタ」
フランクの「バイオリンソナタ」

 おとぎの…は終始優しく柔らかい演奏。何年か前のインタビューで「最近少し明かりが見えた気がして嬉しい」というような事を言っていたのですが、これが清水流に成熟したシューマンなのでしょう。
 ピアノで夫君のアイディン氏と息がピッタリと言いたい所だが、音量のバランスが悪く優しいビオラが殺されてしまう。曲の終わりも必要以上にペダル踏みっぱなしでなかなか終わろうとしないものだから、袖に引き上げる時にブツブツ小言を(?)言われていた。

 2曲目のヒンデミットも思い入れが深い曲と聞いていたが、プロのビオラ弾きにとってヒンデミットを避けては通れないのは当然なので、深く考えずに軽く聞き流していたのだが。
 実はヒンデミットは正直今まで余り聴いてなかったのだが、えっ!こんないい曲だったの?というほど、名演だったのではないか。生ヒンデミットで初めてこの曲の良さが分かりました。半音階的な(?)上昇やら気迫のフィナーレはエキサイティング。この人は現代曲、それも前衛的な曲が似合うんじゃないでしょうか。

 フランクもこの人の十八番らしく良く取り上げているが、正直言ってヴァイオリン曲はヴァイオリンで弾いた方がいいんじゃないかと思っていた。
 途中睡魔に襲われたり、元がバイオリン曲だという先入観からくる偏見もあるのだろうが、今までの考えを完全に覆すにはいたらなかった。
 2楽章などはヴァイオリン以上に荒々しいビオラにしか出来ない表現をしたりできるはずだし、もっとビオラビオラした演奏が聴きたかった。

 ヒンデミットをラストに持ってきて欲しかったな~とか思っていると、アンコールは、たどたどしい日本語で旦那さんに曲紹介させながら3曲。

マレ「5つの古いフランス舞曲」
ヴォーン=ウィリアムズ「グリーンスリーブスの主題によるファンタジー」
エルガー「愛の挨拶」

結局、これで後味よく満足して帰路につくことができた。

 写真は「おとぎ話の絵」の楽譜にしてもらったサイン。
「後で消せるように鉛筆でした方がいんじゃない?」とか言いながら、遠慮したのか「無くしたら、あたしのところに届いちゃうから」と、お約束のジョークを飛ばしながら裏表紙の内側へ。
 しかし、これじゃかえって持ち主の名前みたいですが・・・

Ca280021

 二年前にこの人を取り上げた情熱大陸は観てないんですが、BPOのリハーサル風景の部分でか。(これ、ちょっと参考になります)
http://www.youtube.com/watch?v=3jEZxp2UeZ8

 それにしても、開演時間が過ぎてから客を入れるのはやめてくれんか?それどころか、楽章の間に客を入れるのはカンベンしてくれ。少なくとも、演奏者がステージに立っているときに客の出し入れをするのは問題だろう。
 この劇場は企画は色々面白そうなのだが、そういう基本的なところが出来ていない。


 現代曲・・・と言えば、このCDでは日系アメリカ人の若き作曲家ケンジ・バンチの曲が収められていて、あぁやっぱりという感じ。彼女はこの曲の世界初演を務めている。

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