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2008/11/21

調性って難しい

 最近、基礎練習がてらヘンデルのソナタを弾いてみたりしております。
 数年前のゴールデンウィークにヘンデルのソナタ集を全部弾くぞ!と意気込んで三分の一くらいまで弾いたことがあるのですが、後になってCDを聞いてみたら全然違う曲だったりして余りの読譜力の無さに愕然茫然自失とした覚えがあります。
 そのCDの演奏がヒロ・クロサキ氏(*1)でした。後になって、これはかなりクセのある演奏(*2)だという評を聞いて少し安心したのですが、今やピリオド奏法界の重鎮と成られたヒロ・クロサキ氏が数年前に来日した折りのインタビュー記事がコチラ

http://www.allegromusic.co.jp/earlymusic.htm

 調性について触れた部分が気になって、う~ん、調性というか純正律をちゃんと理解できてなかったんですね、私。調が変われば基音~音律も変えるのかと思ってた。。。

 完全な純粋3度で合わせてしまうと、1つの調しか弾けなくなってしまう。バッハみたいにモードレーション(移調)する音楽に対処するには、音楽学、物理的な問題ですが、3度と5度の加減、調節が必要となる。3度を純粋に合わせると、5度が小さくなってしまう。そうなると、ほかの調の3度も使えなくなる。弾けなくなる。バロック時代は遠い調、(遠い、近いというように表現する)cis-dur(嬰ハ長調)なんていうのはあまり使われなかった。そういうところに狂った5度を持って行く、ということは隠しているんだ。宇宙のはしのところに。バッハの場合、それが時々出てくる。そうするとすごく狂って聴こえる。本当はそれを合わせちゃいけない。お客さんの耳に狂った音はつらいでしょ!? 

でも、バッハはその狂った音、つらさを聴いて欲しかったわけです。平均律だとどんな調でも同じに聴こえることになってしまい、個性がない! バッハやベートーヴェンはこの曲はD-dur(ニ長調)で書いて、別の曲をc-moll(ハ短調)で書いた。なぜか? やはり、彼らは何か考えがあったから。調弦が平均律じゃなかったから考えたわけです。調の変化によって音楽のもつムード、色が変わるわけです。A-dur(イ長調)なら、キラキラと輝かしい感じ、f-moll(ヘ短調)だったら、暗くやわらかく、といったようにね。

 いや、私の場合は調性より前に音程を何とかしろという話ですが。。。

*1)何回聞いてもすぐ忘れちゃうのだけど、この人、日系二世か三世と思いがち
 だけど、れっきとした日本生れ。ただし幼少の頃ウィーンに移住したらしい。
*2)というより当時の演奏を再現したピリオド奏法なのだと思う。
 多分これは初心者が教わるヘンデルとはまったく別物。

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