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2010/01/09

ジャン=リュック・ゴダール:アワー・ミュージック

 ジャン=リュック・ゴダールにアワーミュージックという2004年に公開された作品があるらしい。(あるらしい、というのは観たことがないから)
 その存在は知っていたが、な・なんと作品中にカシュカシャンとマンスリアンの「Hayren」やクルターグの「遊び」から曲が使われているらしいことに気が付いた。
 この組み合わせだけでも趣味の良さが現れているので、音源が手に入る他の曲も聴いてみる。

 まずはハンス・オッテのDas Buch der Klange (Book of Sound)。
 ピアノ曲集。最初聴いた感じではクラシックの主流ではなくイージー・リスニング系かと思ったほど耳あたりがいい感じだったが、耳あたりがいい音も延々と繰り返されるとちょっと違って聞こえてくる。ミニマル系でした。フィリップ・グラスにも近い気がする。

 オッテはStundenbuch(Book of Hour)という曲集もあって、こちらは1曲が1分前後。クルターグほどの濃厚さはないが、それにしてもこういった短い曲はエッセンスが濃縮されている気がする。

 それとヴァレンティン・シルヴェストロフ。この人のことは今まで知らなかったが、シュニトケ、グバイドゥーリナと並んで現代(旧)ソ連を代表する作曲家だそうな。ウクライナ出身。
 映画で使われたのは、「Ieggiero, pesante」というチェロとピアノのための曲らしいが、音源が見つからないので、他のCDを聴いてみる。
 まずはピアノ作品集。冒頭の「ノスタルギア」は丁度タルコフスキーの「ノスタルジア」を想像してしまったが、そういった映画に使われていても不思議がない郷愁を誘うようなメロディ。この人は色々なスタイルを使い分けられる多彩な人のようだ。

 もう一つ、ソプラノ入りピアノ三重奏。このCDはショスタコーヴィチのピアノトリオとのカップリング。この曲はショスタコーヴィチに捧げられている。

 他にもこの映画には色々な作曲家の作品が使われており、アレクサンドル・クナイフェルとかいう人も気になる。探して聴いてみよう。
 それにしてもゴダール。老いてなお盛んというか、相変わらずいい趣味してるわ。音楽の趣味でその人の芸術的センスが分かりますね。
 そういえば僕がベートーヴェンの弦楽四重奏曲に開眼したのもゴダールの映画のおかげだっけ。

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