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2010/04/25

ムターのグバイドゥーリナ

 土曜日に、最近懸案が多すぎて半分忘れかけてたアンネ=ゾフィー・ムターのコンサートに行って来る。

2010年4月24日(土)19時開演 サントリーホール
指揮:マイケル・フランシス Conductor: Michael Francis
東京交響楽団 Tokyo Symphony Orchestra

J.S. バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番
J.S. Bach: Violin Concerto No.1 BWV1041

ベートーヴェン:交響曲第7番
Beethoven: Symphony No.7

グバイドゥーリナ:ヴァイオリン協奏曲《今この時の中で》
Gubaidulina: Violin concerto In Tempus Praesens

 メインはソフィア・グバイドゥーリナのIn tempus praesens(日本初演。たぶん)。
 数日前にG.Schirmerのサイトを覗いてみたら編成が4(pic).3.4(bcl).4(cbn)/3+3Wtba.3.4(btbn).1/6perc/2hp.cel.amp hpd.pf/str (0.0.15.12.9)だそうで、弦の所を見るとバイオリンがいない!!そう言われれば確かにCD聴いててもバイオリンのtuttiが聞こえないね。(気付くの遅すぎ)
 懸案があるので何年かぶりの休日出勤の後いざサントリーホールへ。ナビ曰く武蔵小杉で目蒲線乗り入れ南北線に乗れと言うのでそうする。帰りもこの経路にしたけど渋谷から東横線に乗るより空いてるし全然便利じゃん。
 サントリーホールに着いて多少時間があるので一服しようとするが喫煙所が見つからない。カラヤン広場の喫煙所は前回来た時(パン屋襲撃だっけ?)に引っ越しましたって張り紙があったけど見つからなかった。今回は張り紙すら撤去されているので見当もつかない。
 諦めて入場。プログラムを求めて(別売りなのね)、目の前にホワイエがあるので引き寄せられるようにワインも求める。開演前にドリンク飲むとトイレに行きたくなるんで普段は余り飲まないのだが、少し飲んでリラックスしないと懸案を忘れて音楽を楽しめない。
 席はお金がなかったので一番安いステージ裏の席。でも指揮者が見れるし、臨場感があって別の趣がある。
 入りは8,9割りくらいか。別プログラムのブラームスはどうだったんでしょうね。そっちに流れたのかな
 オーケストラのメンバーが入ってくると見覚えがある顔が。そういやここのコンミスは大谷さんでしたね。それすら忘れてた。
 バッハの協奏曲はムターの弾き振り。ブルーのお召し物のムターが登場して拍手が鳴りやまないうちにおもむろに弾き始める。息を飲むように会場は静まり返り否応なしにムターワールドに引き釣り込まれる。ってとこかしら。
 中プロのベト7は一応聴きました。指揮のサイモン・フランシスはゲルギエフ門下の若手有望格らしい。先週もアイスランド火山噴火の影響で来日できなくなった誰だかのピンチヒッターでどっかのオケを振ったらしい、と新聞で読んだ気がする。
 それにしても弦多くないですか?ベートーベンってもう少し少な目でいい気がするんだけど、オケメンバー総出演できる曲がこれだけだからかヴィオラのエキストラを大量発注したのでせっかくなので使ったのか14.14.10.8.6くらいでしたよ。
 すぐ弾ける曲ってことで選んだんでしょうが、手を抜いたわけではないのでしょうが、せっかくのサイモン・フランシスなのに今一つな気がした。

 休憩中に会社にTEL、状況確認。喫煙所探すがやはり見当たらず。
 休憩後が本日のメインイベントというかムター来日のハイライトのグバイドゥーリナ。
 ステージに入ってくる金管を見るとワーグナー・チューバはホルンの持ち替えのよう。っていうかワーグナー・チューバって初めて見ましたよ(たぶん)。
 グバイドゥーリナのヴァイオリンの使い方はノーノやカンチェリほど先鋭的ではなくかといってリゲティほど保守的ではないというか、それでも独特な感じがする。
 実演で聴くと30分強はかなり短く感じる。
 こちらが予期しないまま曲が終わってしまうとしばらく悶々とする羽目になるのだが、今日は奏者の楽譜が見える(ティンパニ奏者の譜めくりの音が近くで聞こえるくらい)ので最終頁になると曲の終りが近づいているのが分かる。それでなくてもコーダの盛り上がりからソロの天使が昇天するが如く最後の音が空間に消えていく余韻は魂が揺さぶられる気がしましたよ(少しだけ大げさ)。

 グバイドゥーリナの後ではどんな曲を弾いてもぶち壊しになってしまうのでアンコールはないだろうと思っていたら灯台もと暗し。バッハの無伴奏を弾いてくれました。そうかバッハがありました。てか最初っからバッハと通底しているって言ってましたっけ。曲はパルティータ2番のサラバンドかな。目の前で弾いてもらえるオケのメンバーがうらやましい。

 帰ろうとして会社に状況確認のTelしてると、サイン会をやるらしく長蛇の列が。逡巡したあげくヴィオリスト以外からはサインは貰わねーとか思って一端ドアの外に出るが、堀米ゆず子さんのサインをしっかり貰ってるのを思い出して宗旨変えする。ムターとは今度いつ会えるか分からないし。
 別にCD買う必要もないのだろうけど、大概の音源は持っているけど、今日の曲が入っているCDをお求め。確か県立図書館から借りてきて聴いたのでCDは持っていないし。これも芸術へのパトロナージュだと思えば高くない。
 1時間近く行列に並んでようやくムターの御前へ。マイケル・フランシスも横に座ってるので仕方なく(失礼)こちらにもサインをもらう。
 ムターとは一瞬目を合わせることしかできなかったけど、だいぶお疲れだろうに嫌な顔せず大量のサインをこなし、リハーサルではキティちゃんTシャツを着ていたというし、気さくな感じが伝わってくる。

Mutter
 ムター様サイン入りCDジャケット(判別不能)↑

 CDでもバッハとグバイドゥーリナのカップリングにはまだ今一つ納得できていないのだが二人の共通点は宗教性にあるという。バッハのコンチェルトは軽快なバロックだと思っていたが、もっと深く聴かなければならんのかな。どうしてもアンコールで弾いた無伴奏パルティータの方が近親性が分かりやすい気がするのだけど。

 ステージ裏はやはり音響のバランスが微妙な感じだけど、真後ろで金管を鳴らされるのに比べればまだましか。

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