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2010/05/26

ヴィオラスペース2010 <第一夜> 謳うヴィオラ

 ヴィオラスペース行ってきました。

今日は「謳うヴィオラ」と題した第一夜。

プログラムは以下の通り。

◆米川敏子:風彩
  篠崎友美(ヴィオラ) 米川敏子(筝)

◆シューベルト:「冬の旅」~ヴィオラとピアノのための より 
  セルゲイ・マーロフ(ヴィオラ) 野平一郎(ピアノ) 

◆シューマン:ヴィオラソナタ 第1番 イ短調 (原曲:ヴァイオリンソナタ 第1番 イ短調 作品105) 
  今井信子(ヴィオラ) 野平一郎(ピアノ)

◆J. S. バッハ:シャコンヌ  アントワン・タメスティ(ヴィオラ)

◆野平一郎:トランスフォルマシオンⅡ J. S. バッハのシャコンヌによる~4つのヴィオラのための(2001) 
  鈴木康浩/ディミトリ・ムラト/篠崎友美/アントワン・タメスティ(ヴィオラ)  

◆C. シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 第1番 ニ長調
  佐々木 亮(ヴィオラ) 原田幸一郎(指揮) 桐朋学園オーケストラ

◆エトヴェシュ:レプリカ~ヴィオラとオーケストラのための 
  ディミトリ・ムラト(ヴィオラ) 原田幸一郎(指揮) 桐朋学園オーケストラ

簡単な感想。

米川敏子
 うちのヴァイオリンの先生はPfとお琴とのユニットをやっていて、ヴァイオリンとお琴は弦楽器同士だから食べ合わせが良くないとか言っていたが如何。
 一楽章?は日本情緒的な感じで始まり凡庸な曲なのかと思わせたが、二楽章?で多種なピチカートと琴との応酬があったあたりから様相が変わっていく。調性なのか音階なのか分からないけど西欧とも日本とも違うあえて言うならバルトークっぽい東欧的というか無国籍な感じになる。最後は日本情緒に戻ってFine。誰かちゃんと分析して下さい。
 友美さんのヴィオラはすごく深い音がする。オケでもこんな風に弾いてるのかしら。

シューベルトの「冬の旅」
 声楽曲をヴィオラで弾くというのはキム・カシュカシャンを彷彿とさせるけれども、セルゲイ君のヴィオラはちょっと線が細いような気がする。音域も少し高目にアレンジ(バリトンより高くした?)しているようでヴィオラで弾く意味がない。セルゲイ君はヴァイオリンも嗜むようだが、ヴィオラは大丈夫か?
 この曲集、改めて歌詞を見ると失恋して旅に出る話だったんですね。すっかり忘れてる。
 Pfが豪華に野平さんなのだけど、後々考えたら後で野平さんの曲もやるわけだし順当なのですね。

シューマン
 東京公演ではなかなか今井先生のソロを聴かせてもらえないのだが、今年は弾いてくれました。セルゲイ君の後ということもありお歳を感じさせない豪快な弾きっぷりが際立つ。この人にしか出せない透き通った透明な音色とのコントラストが大きい。シューマンもこの人にかかると魅力的に聞こえる。

シャコンヌ、トランスフォルマシオンII
 シャコンヌは考えてみたらヴァイオリンでも実演では聴いたことがないわ。ヴィオラ用の楽譜も持ってるけどとても弾ける気がしない。トランスフォルマシオンIIはシャコンヌを換骨奪胎して現代風に味付けした作品。ヴェテラン揃いのアンサンブルも安定している。実演で聴く機会はなかなか無いであろうから貴重なものが聴けた。

シュターミッツ
 シュターミッツって古典だっけか?まぁそんな曲です。伴奏は毎年恒例の桐朋学園オケということで学生な訳だけど、8,8,6,6,4くらいの編成だけど厚みがあって豊かな音でうまいわ。今年の桐朋オケは比較的男子が多い(あくまで相対的な話だけど)。しかもヴィオラのトップがイケメン男子でしたよ。

エトヴェシュ
 エトヴェシュは現代ハンガリーを代表する作曲家・指揮者。リゲティ亡き後(クルターグ御大は存命だけど)は最長老格。ブーレーズの後にアンサンブル・アンテルコンタンポランの指揮者も務めている。この曲はディミトリ君の師匠にあたるカシュカシャンが初演しているので、何かアドヴァイスとか貰ったかしら。
 オケの弦楽器は要所で一人で弾くところがあるが同時に違う音を出すわけではないので、ミクロポリフォニーとかではなくシンプルに音響の空間的広がりを意図しているのだろう。こればっかりは幾らCDを聴いていてもなかなか分からない。
 ヴァイオリン奏者が最後はマラカスに持ち替えるというのは知らなかった。。。

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