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2010/06/19

トーマス・ラルヒャーのCD二点

 先日、Amazonのおすすめ商品で、ヴィオラ協奏曲をキム・カシュカシャンが弾くというので即発注。先週からずっと聴いている。

Thomas Larcher Madhares

曲目は以下の通り。
Boese Zellen ピアノとオーケストラのための(2006/2007)
Still ヴィオラと室内オーケストラのための(2002)
Madhares 弦楽四重奏のための(2006/2007)

 このトーマス・ラルヒャー(Thomas Larcher)はオーストリアの作曲家。1963生まれとあるから私とほぼ同年代か(歳がばれる)。彼のホームページを見ると作曲をウルバンナーに学んでいるらしい。
メーカーによると、
「1963年オーストリア生まれのトーマス・ラルヒャーは、多岐に渡る音楽活動で近年注目を集めています。作曲家、ピアニスト、それに音楽祭のオーガナイザーなどとしても腕を振るい、音楽と関連する全てのことは自身でプロデュースできる逸材といえます。そうした彼の活動に賛同する一流演奏家は多く、このアルバムにもフェルナー、カシュカシャン、ラッセル・デイヴィス、ディオティマSQという錚々たる俊英たちが参加しています。彼の作品は協奏曲や弦楽四重奏曲など、伝統的な音楽形式を再現する形で作られており、調性音楽と革新的な作曲技法を非常にユニークな方法で並置して、激烈かつ繊細な質の高い音世界を構築しています。 」
だそう。
 Amazonではマンスリアンの関連ということでお勧めだったが如何に。

 Stillはスティール写真のスティールであり、静粛(stillness)も意味するらしい。
 1楽章、ミニマルではないがミニマル的な旋律の繰り返しが随所で出てくる。
クロノス・カルテットが良く取り上げるような感じ。
 シュニトケやグレツキほどではないにせよ内省的な感じがする。(そもそも内省的でない芸術家などいるのか?)
 他の曲も似たような傾向。
 マンスリアンとはあんまり関連なかったかも。

 それにしても弦楽四重奏曲(Madhares)を演奏しているディオティーマ弦楽四重奏団はホームページの画像がちょっとあやしい(笑)。なにかゲイ臭が漂う。おまいら絶対変だろー。他のスナップはまともなのに。。。

おまけにこちらのCDも同時に購入。

Thomas Larcher Ixxu

IXXU 弦楽四重奏のための(1998-2004)
私の病気は私が必要とする薬 ソプラノ、ヴァイオリン、チェロとピアノのための(2002)
ミイラ チェロとピアノのための(2001)
冷やかな農夫 弦楽四重奏のための(1990)

「私の~」はベネトンの広報誌に掲載された世界中の精神病院を取材したフォト・ルポルタージュの記事からインタビューなどを介した患者の言葉をテキストにした作品らしい。クルターグの「カフカ断章」を思わせる。

 こちらの弦楽四重奏曲二曲はロザムンデ弦楽四重奏団。しごくまっとうな演奏。
 IXXU冒頭はウェーベルンのようでもありミニマルのようでもあり。不協和音的進行はウェーベルン、上行の繰り返し、下行の繰り返しのフレーズはミニマル。
 聴いたことがあるような旋律が時々顔を覗かせる。引用なのか模倣なのか。聴いたことがあるようでもあり、いまだかって聴いたことがないような。音楽の迷宮のようでこの二枚のCDは割とクセになりそう。

 それにしてもこのトーマス・リルヒャー君、先日のエーレンフェルナーと風貌が似ている。頭が薄くメガネをかけて。。。オーストリアの作曲家はみんなこうなのか?

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