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2011/05/28

ヴィオラスペース2011第二夜

5月28日(土)18:30開演
 コンサートⅡ「ザ・コンチェルト」 
  ~ソロ楽器・ヴィオラの真価を古今5曲の協奏曲で味わう~ 共演:原田幸一郎(Cond) 桐朋学園オーケストラ

◇テレマン:ヴィオラ協奏曲  独奏:須田祥子(Va)
◇エルガー:チェロ協奏曲  独奏:ファイト・ヘルテンシュタイン(Va)
◇ベリオ:声(フォークソングスⅡ)  独奏:キム・カシュカシアン(Va)
◇ヴァンハル:ヴィオラ協奏曲  独奏:店村眞積(Va)
◇パガニーニ:グランド・ヴィオラと管弦楽のためのソナタ  独奏:セルゲイ・マーロフ(Va)

 例年だと桐朋オケの参加するコンチェルト形式の曲は二曲ほどだが今年はコンチェルトだけで一夜のプログラムを埋める。学生にとっては負担も大きいだろうが今年は例年よりも迫力があった気がする。例年だと見るからに緊張でガチガチになって顔が強張ってる子が何人かいるけど今年の子は皆堂々と弾いておった。
 テレマンの伴奏は小編成の弦楽オーケストラで編成が(6,6,4,3,1)。音程も音の粒も揃っているので学生とはいえさすが桐朋というべきか非常に美しい音を出している。この人数でもこれだけの音が出せるということだ。
 エルガーの弦は(8,8,8,5,4)。曲とホールのせいもあるのだろうが非常に迫力がある。この人数でこれだけの音が出せるということだ。学生でこれなんだから、このホールのレジデントオーケストラである紀尾井シンフォニエッタの公演は聴いたことがないが一体どんな音なんだろうか。機会があれば聴いてみよう。

 ベリオは日本初演だそうでいわばカシュカシアンの持ち歌。CD聴く時には余り意識していなかったが原題にfor Viola and Two instrumental groupsとあるようにオケが二つの楽器群に別れる。今日は会場の都合もあるのだろうが、第二ヴァイオリン以下のグループが最前列に座り、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのソロがステージ上手、第一ヴァイオリンが後列上手・下手に別れ管楽器群も分散しているという配置。鈴を担当するパーカッションは客席後方に分散していたようで非常に立体的で幻想的。こういう曲は実演を聴くしかない。この曲は原題にForksongとあるが、カンツォーネのようなイタリア民謡ではなくもっと古い地中海で結ばれたオリエンタルなムードが漂う音楽。ベリオ-カシュカシアンのCDにはシシリアの古い民謡も収められているがアフリカかチベットの呪術的な音楽にしか聞こえない。そんな感じ。

 ヴァンハルを聴いていて思ったのだが店村さんも今井さんも桐朋オケの大先輩に当たるのだ。こんな機会はなかなかないだろうしひょっとしたらこれが最初で最後になるかも知れない。大先輩から大いに刺激されて精進してまた共演できるように成長して欲しいものだ。
 パガニーニはパガニーニだけあって超絶技巧を要する曲。マーロフ君はヴァイオリンも腕も相当なので弾き終わった後「パガニーニは偉大なヴィオリストであったけど、まぁそんなに悪いヴァイオリン弾きでもなかったよ」と笑わせた後にコンサートミストレスと楽器を交換してヴァイオリンでカプリス5番を弾いてくれた。
 それにしてもマーロフ君、自分が弾いていないときにコンサートミストレスをくどくのはやめなはれ。気が散るだろう。

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