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2011/05/27

ヴィオラスペース2011第一夜

 毎年恒例のヴィオラスペース、今年も行って参りました。
 仕事は休めるような状況ではないがそんなことを言っていたら一度きりしかない人生なんの為に生きているか分からない。ということで朝から所用をこなしつついざ紀尾井ホールへ!

ヴィオラスペース2011第一夜

会場:紀尾井ホール 
5月27日(金)19:00開演
コンサートⅠ「アンサンブルの妙」 
~ 謳い、支え、繋ぐ~ヴィオラの真骨頂、アンサンブルの妙味を聴く~

◇モーツァルト:ファゴットとチェロのためのソナタ  川崎雅夫(Va) 佐々木 亮(Va)
◇ロータ:インテルメッツォ *ニーノ・ロータ生誕100年記念  百武由紀(Va) 野平一郎(Pf)
◇シューマン:詩人の恋  川本嘉子(Va)  野平一郎(Pf)
◇イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番  柳瀬省太(Va)
◇藤倉 大:ドルフィンズ  *第20回記念委嘱  キム・カシュカシアン(Va) 今井信子(Va)
◇モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番  川崎雅夫/セルゲイ・マーロフ(Vn) 今井信子/店村眞積(Va) 原田禎夫(Vc)

 今年はメインとなるコンサートが三夜あり、今夜のテーマはアンサンブルらしい。

 モーツァルトは川崎&先日も聴いた佐々木亮の師弟コンビ。
 最初の音が出た瞬間、柔らかく暖かいヴィオラの音色のハーモニーがホールに響き渡り一気にヴィオラの世界に引きずり込まれる。ヴィオラスペースの一曲目にふさわしい演奏。

 ロータはヴィオラ愛好家なら有名な曲。

 シューマンの原曲は歌曲。カシュカシアンはスペイン・アルゼンチンの歌曲を録音しているし去年のヴィオラスペースではマーロフ君がシューベルトの「冬の旅」を演奏している。ヴィオラは人間の声にもっとも近い楽器と言われていて喜怒哀楽といった人間の感情を表現するにふさわしい。ひょっとして歌曲というのはヴィオラのレパートリーの重要な一分野となるやも知れぬ。
 演奏はますます貫禄が付いた?川本氏と老練な野平氏が感情豊かに歌い上げた。
 この演奏を聴いて思ったのだが、歌曲におけるピアノは伴奏という言葉で片づけられがちだが、こうしてヴィオラとピアノで聴いてみると、特にこの曲らはあくまで歌とピアノの二重奏であることに気付かされる。

 イザイはバッハの無伴奏でも思うのだが、とてもヴィオラで弾ける気がしない。それを柳瀬氏は難なく弾いてしまっていた。

 藤倉大氏のドルフィンズ。この曲は今年のヴィオラスペースの委嘱曲ということで本日のメインイベント。惜しくも大阪での公演が世界初演になってしまったので今夜は東京初演ということになる。
 曲は二頭のイルカが自由に戯れるように二つのヴィオラが奏でる旋律が追いかけ追い越し時に解け合いまた離れていくといった風に自由に進行する。前半はハーモニクスが多用されヴィオラを良く知らない人はこんな音色も出せることを知らなかったのでは無かろうか。
 何といっても世界的なヴィオリスト二名による演奏で実に贅沢だった。
 ゲネプロの画像を藤倉氏が投稿しております。→ヴィオラ界の2女王 言い得て妙。

 モーツァルトはメンバーは豪華だしクインテットだからカルテットよりもヴィオラが多いわけだしこの曲でもヴィオラの出番は多いのだろうけど、やはりクインテットにおけるヴィオラの比重というのは二人合わせて2/5しかないわけで、この催事の出し物としては今ひとつ物足りない気がした。ここはやはりヴィオラ五重奏とか他では絶対聴けない曲をやって欲しかったが、今年のコンサートは三日あるのでそういう曲は最終日のお楽しみということか。
 もちろん演奏は今井、店村両氏をヴィオラに据え素晴らしかったのだけど。

 今日のコンサートはNHKが収録に来ていた。8月5日6時~のBSプレミアムのクラシック倶楽部で放映する模様。

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