カテゴリー「書籍・雑誌」の4件の記事

2009/01/31

今日の収穫(書籍編)

調べ物をしていたので県立図書館まで。
少しCDも見てみるが結局本だけ借りてくる。


『現代音楽――1945年以降の前衛』ポール・グリフィス 音楽之友社

 調べ物で必要だった本。その方面では古典となっているようだが絶版。
 だけど、あれ?
・・・
 僕が読みたかったのは、この本の改訂版 Modern music and after: Directions Since 1945 だったようだ。(初版は Modern music : the avant garde since 1945)初版は1985年出版なのでかなり古くて80年代以降西側に知られるようになったクルターグなどに触れられていないし、改訂版は構成から違っていて殆ど別の本と言ったほうがいい。
 もともと、GoogleのBook検索でこの本を見つけたんだけど、表示されるページだけで解読するか・・・

改訂版はこちら↓

『現代音楽を読み解く88のキーワード』ジャン=イヴ・ボスール 音楽之友社

 キーワードはそれなりに載っているものの、説明が余り詳しくない。知ってる人になら分かるだろうけど、そもそも知ってる人ならこの本読まないだろう。
 期待はずれ。

『クレーメル青春譜』ギドン・クレーメル アルファベータ

 クレーメルの自伝。
 クレーメル好きなら読むべし。

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2008/02/15

バルトークの室内楽曲

『バルトークの室内楽曲』
ヤーノシュ・カールパーティ著
法政大学出版局発行

 これもついでに図書館から借りてきた本。
 こちらは譜例豊富で楽曲分析(?)している本格的な研究書。
 殆どチンプンカンプンだが、分かりそうな所だけ斜め読みする。
 弦楽四重奏曲一番を評して曰く
「これらの雑多な、時として相反する要素、ベートーベンのフーガ、ワグナーの和声、ラヴェルやドビュッシーの3度と6度の平行、そしてまた民俗音楽の旋律性が、一つの作品どころか一つの楽章において互いに衝突することなく併存していることはほとんど信じがたいことである」


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2008/02/13

世界一風変わりなウィーン人たち

 図書館に行ったついでに『アーノンクールとコンツェントゥス・ムジクス』という本を借りてきた。
 「世界一~」は日本語版の副題だけど、原著の表題でもある(DIE SELTSAMSTEN WIENER DER WELT)。
 今や古楽の第一人者であるニコラウス・アーノンクールと彼を中心としたコンツェントゥス・ムジクスについて書かれた本だが、古楽とは何かみたいな堅苦しいものではなく、彼らの歴史やエピソードを綴った、やや軽い読み物。
 すべてを犠牲にして古楽器を収集し古楽を研究するアーノンクールたちの情熱もさることながら、ウィーンの音楽家達の生活やウィーンの音楽界の裏幕が垣間見れて面白い。

 コンツェントゥスの音盤は何枚か持っているけど、バッハのヴァイオリン協奏曲のあたりは今ひとつピンと来なかったので余り聴いてなかった。結局、自分の耳が近代の楽器による「大」オーケストラの演奏に慣れきっていただけかも知れない。もう一度聞き直してみよう。

 それにしても、ハイドンの弦楽器はまだモダンではないのですね。むむむ…


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2007/11/23

『憧れ』今井信子

 遅ればせながら図書館でCD借りるついでに借りてくる。

 ヴィオラ教の教祖、祭司であるだけに音楽に対するひたむきな気持ちが節々に感じられる。

のっけから
「音楽の教師が学生に第一に教えるべきことは、テクニックではない。音楽そのものでさえない。本質的な倫理観だ。私たちは、お金のために仕事をするのではない。音楽という芸術に奉仕する気持ちで仕事をするのだ。そして、音楽をする喜び、音楽への憧れがなければ何の意味もない。それを学ぶことが、何よりも大切なのだ。」
 である。

 レコーディングに生徒達を無償で参加させる理由を語る文章だが、音楽をするということは、言い換えると音楽の神への奉仕に他ならない。今井信子の演奏を聴くと神がかった宗教のような面もちがあるのは無理もない。

 そしてヴィオラの演奏家となるのに一番重要なことはヴィオラに恋することであると言う。
 あぁ、今の自分と一緒だ。
 もちろんプロの演奏家となるべくもないが、ヴィオラのCDや楽譜を見ると居ても立ってもいられず、ひたすら上達したいと思うのは、恋をしているからなのね。

 カルテットの難しさ。他の室内楽と違って濃厚なアンサンブルを作る難しさ、喜びも語られているが、それはどうでもいい(よくはないけど)。
 今日の今井信子があるのは、音楽そしてヴィオラに対するひたむきな気持ち(情熱という熱く剥き出しの感情ではなく、むしろ敬虔な信仰と言った方が近いように思う)があるから、それがあるからいかなる困難にも打ち勝ちチャンスを掴み成功したのだと思う。

 願わくば、ヴィオラという楽器、ヴィオラの曲がもっと世間に知られメジャーなジャンルとして認知されますように。

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